日本人の倍音に対する感性とクリスタルボウル

クリスタルボウルは主にアメリカで製造され、アメリカやオーストラリアで使われてきました。それ以外の地域で、ダントツに利用者が多いのは日本です。では、なぜ日本人はクリスタルボウルに、クリスタルボウルが発する音「倍音」に惹かれたのでしょう?

黒澤明監督の古い映画「どん底」って見たことありますか?

江戸時代の長屋で共同生活をする人々の悲喜を描いた名作です。この中で、登場人物のしゃべり方がものすごく早口で、小さな口のまま、バババっとしゃべるのです。正規の動画ではないので引用していいのか微妙ですが、こんな感じ。

日本は高温多湿で四季のある自然環境です。そのため、家屋には「調湿性」が求められ、タタミやフスマといった、他の国では見られない素材を使うようになりました。タタミやフスマは音を反射せず、やわらかく吸収します。そのため、西洋の発音のように口を大きくあけて子音をメインにしたしゃべり方だと、聞き取れないんですよね。

口をあまり開けず、倍音を使ったしゃべり方 -映画 どん底に出てきた人たちのような- が、昔の日本人のふつうのしゃべり方でした。そして、日常的に倍音を聞く感度が高められました。そこが聞き取れなかったら会話にならないのです。和楽器も倍音を重要視されていますよね。

しかし、戦後の急激な西洋化によって、住居は和室からマンションに、学校で習うのは「大きく口を開けてほがらかに歌いましょう」といった、「音によって表情を付ける」ものへと傾倒していきます。自然環境の中で必要に応じて産まれてきたやり方ではなく、諸外国を手本にしたやり方の導入です。

もちろん、そのすべてを否定するわけではありません。その時代ごとに「正しいやり方」というものは変わって当然です。その時代はそうだった、というだけです。

クリスタルボウルの音に日本人が惹かれるのは、歴史にはぐくまれてきた倍音に対する豊かな感性もあるのかな・・・と思います。

クリスタルボウルの不思議な音体験、ぜひ楽しんでみてください。

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