クリスタルボウルの演奏方法【待つ】

「そんなことは誰も教えてくれなかった」と、意外に好評なクリスタルボウルのプチレッスンブログ。今日はちょっと番外編的に、でもすごく大切な「待つ」ことについて。

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※クリスタルボウルの演奏ができる「ワンドマレット」の2本目を作成しました。スクールではワンドマレットのような楽しいアイテムのワークショップも開催します。

ワンドマレットをご紹介します

待つことの大切さ

毎回書いていますが、クリスタルボウルは「余韻」の中に美しさがある楽器です。その余韻をしっかり感じてもらうためには、「待つ」ことがとても大切です。

たとえば、クリスタルボウルのイベントにおいて。

最初の音を鳴らすときは、お客さん全員がきちんと聞く準備ができているのかを確認しましょう。ヨガマットや毛布の位置をゴソゴソ調整していたり、アイピローを付けようとしていたり、そんな状態のときに音を鳴らし始めるのは絶対にNGです。

お客さんとの信頼関係を事前に築くことができていれば(この方法もスクールでお伝えします)、どれだけ無音で「待ち」の状態が長くても、「まだ始まらないんですか?」と起き上がられることはありません。

しっかり待って、全員が整ってからひと呼吸置いて、ようやく最初の音を鳴らしましょう。

そして、音の構成も「待つ」ことがとても大切です。

いきなりたくさんのボウルをコンカンコンカン鳴らしてしまうと、聞いている側はパニックになります。前菜もメインもデザートもすべてを並べて「一気に食べて!」と言っているようなものです。

まずは一音、二音。「飽きられるんじゃないか?」と不安にならず、シンプルな音から始めましょう。

もちろん、終わった後に「待つ」のもとても大切です。

クリスタルボウルの夢見心地な体験から現実の世界へ戻ってきた途端に、「どうもありがとうございました!それでは記念撮影して感想をシェアしましょう」なんて、私には耐えられません。セックスが終わった直後に「どうだった?」と100回聞かれるようなものです。体験がよいものだったかどうかなんて、表情や雰囲気から感じ取るべきですし、言葉で聞かないと分からないのなら、表現者としてのレベルが低すぎます。

ゆっくりと過ごしてもらって、感想なんかは後日教えてもらえばよいと思います。そのためにSNSがあるわけですし。感想のシェアを求めるイベントは、演奏者に自信がないか、お客さん同士を競わせたいかのどちらかだと思います。

私たちが手がけるのはヒーリングの音楽です。ヒーリングとはその人自身の中にあるものです。お客さん同士を競わせるべきではありません。心地よい体験だったならリピートしてもらえるので、心配しなくても大丈夫ですよ。

 

こんな感じのレクチャーと実技指導を「クリスタルボウル サウンド・バス スクール」として行っています。

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